大日本印刷(DNP)は6月3日に、新型ウイルス感染症対策として、東京都教育委員会推奨教材「東京ベーシック・ドリル」を使用した自宅学習サポートサービスを、東京都の自治体向けに8月末まで無償で提供すると発表しました。
DNPは、「東京ベーシック・ドリル」を使用して、家で子どもたちが学習した結果をスタディ・ログとして記録し、教師が一人ひとりの学習状況を確認できるシステムを開発したそうです。
教師は子どもたちの学習状況を「リアテンダント」の画面で確認できるとのこと。さらに自宅学習時のメールや電話でのフォロー、分散登校の際の適切なアドバイス、学習状況に応じた授業準備などに活用できるといいます。リアテンダントは、既に東京都荒川区、狛江市への提供が決まっています。
DNPのリアテンダントは以前当ブログでも紹介しました。(DNP学習クラウド リアテンダント|学映システムのICT支援事業から教育を考える)
同サービスは、様々なスタディ・ログを一元管理可能なサービスとして、たくさんの学校で個別最適化された学びの指導に活用されているそうです。
家での学習状況も記録できるようになったことで、これから学校での日常的なスタディ・ログと自宅学習のスタディ・ログを組み合わせることで、より深い学習状況の把握・評価に繋げることができるようになるでしょう。
5月18日以降随時申し込みを受け付けており、利用をスタートした日から8月31日まで無償で利用できるそうです。
利用終了後30日間は、学校のIDでスタディ・ログをCSV形式でダウンロード可能。また、サービス終了後30日後、データは全て削除されるそうです。
DNPは新型コロナウイルスによって自宅学習をせざるを得ない子どもたちを、どうにかしてサポートしたいと考えているようですね。ICT教育サポートを行っている学映システムも同じ考えでしょう。今回は東京ベーシック・ドリルを使った学習なので東京都に限られていますが、全国で共通の学習を行えば教育格差も少なくなっていくのではないでしょうか。