アルクは、「アルク英語教育実態レポート」の第18弾「高等学校における英語4技能指導の実態-4技能向上に効果的な授業モデルと評価法-」を6月30日に発表しました。
アルクが開催しているセミナーの参加者や、同社が発行している情報誌「英語の先生応援マガジン」の読者など、同社と関わりのある高校の英語教師を対象に調査が行われたそう。調査期間は2020年1月~2月で、1224名の有効回答を得たとのことです。
この調査によると、2019年度に生徒の英語4技能(リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング)の全てがレベルアップしたと実感した教師は全体の17.8%だったそうです。1年間の授業で、4技能全てレベルアップさせることは簡単ではありません。特にスピーキングの指導・評価に苦労していることが窺えました。
生徒の英語の4つのスキルが全てレベルアップしたと実感した教師は、ICTツールを導入し、有効活用しているということも判明したそうです。そのような教師は、コミュニケーション英語の定期テストで、自由作文など「表現力を問う」問題の出題割合が多かったそう。さらに学習到達目標を「CAN-DOリスト」形式で設定して、評価に活用していたといいます。
また、定期テスト以外でも、音読・発表・やりとり・自由英作文などのパフォーマンステストや評価をコンスタントに行っていたとのことです。
また、生徒の英語の4つのスキルが全てレベルアップしたと実感した教師は、自身もスキルアップのため生徒に授業の感想を聞く、自分の授業を録画・録音して振り返りをするなどの活動をしていることが明らかになったそうです。
生徒の英語のレベルアップには、教師自身の授業内容の見直しなども関係しているようですが、ICT教育を上手に活用していることがわかりました。1年という短期間で効果がでると、勉強のモチベーションにも繋がるでしょう。
学映システムといった教育ICTをサポートする会社と学校が協力することで、子どもたちの学力アップに繋がるかもしれませんね。