加古川中学校 ICT活用率が全国平均の2倍に|学映システムのICT支援事業から教育を考える

学映システムとICT教育

加古川市教育委員会では、令和3年度から2年間、加古川市立加古川中学校をスマートスクール推進モデル校に決定しました。ICTを効果的に活用した授業実践について研究を進めていたといいます。
そして12日、同校の研究成果が公表されました。授業でのICT活用率が全国平均の2倍になったこと、ICT機器の利用が子どもたちの学びに有用かつ意欲アップに貢献していることがわかったそうです。

加古川中学校では、ICTを活用した授業に関して生徒にアンケートを行ったといいます。
「1、2年生の時の授業で、ICT機器をどの程度使用しましたか」という問いには41.5%が「ほぼ毎日使用した」と回答。この数値は全国平均21.6%の約2倍にあたり、毎日の授業で頻繁に活用できていることがわかりました。
また、「大型モニターを使った学習は、自分にとってわかりやすいと思いますか」という問いに対し、「とても思う」「少し思う」と回答した生徒は合わせて86.8%。ICT機器を用いた授業は「わかりやすい」と答える生徒が多く、学習に対するモチベーションがアップしていることがわかったようです。

さらに、黒板だけでなくICT機器を使用することが勉強に有用であると考える生徒が87%以上、学校に自分専用のICT端末があると勉強の助けになると感じている生徒が89%以上を占めたとのこと。ICTの活用が学習効率を向上させると考える生徒が非常に多いこともわかったそうです。

同市では、これまでも児童・生徒がパソコン教室又は自宅などでも利用できるよう「地域 BWA(広帯域移動無線アクセス)」を使っていたようですが、9月から市内の小学校17校339教室、中学校7校125教室で光回線サービスの利用をスタート。教室でより一層の通信高速化を叶えました。それぞれの普通教室に直接、光回線を1本ずつ敷く通信環境は全国的に見ても稀な取り組みとのことです。

加古川市のようなICT環境や活用率が全国的にも広がるといいですね。自治体が教育ICTの導入支援している学映システムなどと協力して整備を進めれば、子どもたちの学力アップに繋がるのではないでしょうか。