採点システム「百問繚乱」|学映システムのICT支援事業から教育を考える

学映システムとICT教育

シンプルエデュケーションは、同社の採点システム「百問繚乱」が2021年4月より鴻巣市全中学校で導入され、Microsoft Teams連携による生徒のタブレット上でのペーパレス答案を返却が実施されることを発表しました。

百問繚乱は、採点が終わった後にシステム内の連携ボタンを押すだけで、自動で採点システムから○×答案・個人成績表を出力できるというもの。Teamsを通じて生徒一人ひとりのアカウントに一括返却が行われ、返却後は通知メールが自動送信されるそう。生徒はタブレット上で、自分の採点結果を確認できるというシステムです。

返却した採点結果に対し、教師と生徒はTeams上でコメントのやり取りができるため、個々に合ったアドバイスコメントを残すことも可能とのこと。また、採点結果はTeamsに蓄積され、学習ポートフォリオとして生徒はいつでも閲覧できるそうです。

鴻巣市では指導用端末を持ち帰り、閉域網アクセスでのテレワークを採用しているようです。このシステムを活用することで、教員は採点から答案返却までの一連の業務を自宅などから遠隔で実施可能になります。

シンプルエデュケーションが提供している百問繚乱には、「定期考査・実力テスト版」と「自宅学習サポート版」があります。
「定期考査・実力テスト版」は、画像AIを最大限活用したブラウザ型採点システムであり、簡単な操作で事前設定は3分で完了するそう。問題の設問枠の位置設定などはAIが自動でやってくれるとのことです。
答案用紙はスキャンするだけで、AIが自動補正をしてくれます。さらにAIが自動採点してくれるので、採点時間の大幅短縮が実現するそうです。採点後は集計データや個票の自動生成ができるため、今後の学習に役立てられます。
「自宅学習サポート版」は宿題などの一元管理、学習記録を一覧にして確認ができたりと幅広く使えるようです。

AIを使用して煩雑なテスト作成、採点、返却など大幅に時間を短縮できるシステムのようですね。教師の負担が減るだけでなく、学習ポートフォリオとしていつでも確認可能なので、効率よく苦手問題などを発見できそうです。教師はその空いた時間で生徒や保護者とのコミュニケーションや自己研鑽の時間に充てられるのではないでしょうか。
学映システムも学校の教育ICTを支援することで、教員の負担を減らし、子どもたちの学習効率アップに貢献しているようです。