凸版印刷株式会社は、様々な学習体験をミックスさせた小中学校向けの新しいICT学習サービス「navima(ナビマ)」の提供を2021年4月からスタートすることを発表しました。
国語(読解・漢字)、算数/数学、英語、理科、社会の主要5教科に対応する予定だそうです。
現在提供しているICT学習サービス「やるKey」のアダプティブドリルを基に、対応教科やパフォーマンスをアップグレードした新しいICT学習サービスが「navima」です。
「算数/数学」では、アダプティブドリルの回答中に使用できる解説動画やチャットボットといったサポート機能を拡充したそうです。そうすることで、「問題を解く」だけではカバーできなかった、学習に苦手意識を持っている児童・生徒を丁寧にサポートできるようになったとのこと。それ以外にも、教科特性に合わせて新しい機能を追加したり、リアルタイムで児童・生徒の進捗状況を確認できる「管理機能」の充実化が図られています。
近年では学力の二極化が進み、低学力層の学力アップが最重要課題の一つとなっています。
さらに、新型コロナウイルス感染症拡大に伴って、文科省が提唱する「GIGAスクール構想」の早期実現が求められています。
凸版印刷は、2015年からICTを活用した学習システム「やるKey」の提供を通して、児童・生徒の学力アップをサポートしてきたそうです。同システムを導入している学校や自治体から高く評価されていたようですが、高学力層の子どもと比較して、勉強に苦手意識のある子どもにおける効果では十分ではないという結果になったそうです。
この課題に対して、2019年度経済産業省「未来の教室」実証事業』に参画し、オリジナルの「navima」を導入。特に算数が苦手な児童の習熟度が急速にアップしたことから、この度の「navima」の開発・本格提供に至ったとのことです。
子どもたちの学力アップに寄与したいと、学習システムの開発を続けてきた凸版印刷。システムを提供するだけでなく、課題を見つけ改善するなど、よりいいものを提供したいという気持ちが見られます。ICT教育環境整備で子どもたちの学習をサポートしたいと考えている学映システムと通ずるところがありそうです。